新年あけましておめでとうございます。
昨年、話題になったアスベスト含有の珪藻土商品の回収騒動。
このような"事件"により「珪藻土」が一躍有名になりました。
心当たりのある方は、ブログの最後に回収対象の珪藻土商品のリンクをご参照下さい。その他の珪藻土商品がお手元にある方は、一度販売元や製造元に確認することをお勧めします。ダイソー、イオン、コメリ、ドン・キホーテなどでも珪藻土商品は販売されていますので、今後さらに増えるかもしれません。
なぜ珪藻土の商品にアスベスト(石綿)が含まれていたかというと、珪藻土だけでは固まらないため、繊維物質であるアスベストを混ぜたということです。
アスベストは体内に吸引することによる発ガン性を理由に、建築工事におけるアスベストの吹付け作業は1975年に原則禁止となり、廃棄する際は特別管理産業廃棄物や産業廃棄物として適正処理されなくてはいけません。つまり家庭ごみとして捨てることはできません。
通常の使い方をしている限りはアスベストが飛散する恐れはありませんが、削ったり割ったりするなどして破損した際に飛び散る恐れがあります。
そもそも”珪藻土”と名前の付いた商品はどの程度の珪藻土が含まれているのでしょうか?珪藻土以外には何が含まれているのでしょうか?
産地偽装や賞味期限偽装などの食品偽装問題のように、商品の原材料を隠蔽することは難しくないでしょう。
珪藻土商品に対する不信感を払しょくするためにも、良質で本物の珪藻土商品を消費者に届けるためにも、国が珪藻土の配合率の基準や原材料の明記義務等を設けることが必要だと思います。
さらに、珪藻土の商品だけでなく、建材の珪藻土にも同様の規定が必要だと考えます。
日本珪藻土日用雑貨製造協会では、「日本産」の珪藻土を原材料として「日本」で製造された珪藻土の商品を広める活動をしているそうです。
ただし、消費者は「国産」「日本製」の言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、自ら調べて確かめることが必要でしょう。
2020年、珪藻土商品のアスベスト含有事例(時系列)
<11月27日>
大阪府貝塚市のふるさと納税の返礼品である珪藻土バスマットとコースター計約1万8000枚に基準値を超えるアスベストが含まれているおそれがあるとして、同市の製造元である株式会社堀木工所が回収すると発表。
<12月4日>
その後新たにアスベストが含まれている可能性がある同社(堀木工所)の製品(消臭・調湿材)公表。
<12月15日>
カインズが販売する中国で製造された複数の珪藻土バスマット等に石綿が含まれていることが判明。
<12月22日>
ニトリがコースターとバスマット合わせて23製品・355万個越えを回収すると発表。
<12月28日>
不二貿易が輸入した珪藻土のバスマット11種類にアスベストが含まれていると発表。ヤマダ電機やスーパーのイズミ、ホームセンターのグッデイ(福岡市)などで2万枚を超える商品が既に販売。
回収対象の珪藻土商品(2020年12月時点)
株式会社堀木工所
カインズ
不二貿易
ニトリ
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